MPlayerの位置づけは,イスラエルである(←暴言)。
quote:新しいMPlayer OS Xに,マトロスカ動画のサポートが追加された。
MPlayer OS X 2 ベータ5でマトロスカコンテナのサポートが追加された。ビデオにDivXとXvid,オーディオにAACとMP3とボルビスのそれぞれを組み合わせたMKVファイルを再生させてみたが,問題なく再生できた(pic)。もちろん,内蔵字幕の表示などはサポートされていないようなので,今後に期待。字幕を表示させるとなると,デミックスしてファイルの再生設定で字幕ファイルを指定することになる(pic)。また,文字エンコードのサポートがまだまだ弱いのでMKVの多言語字幕環境を利用するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
とりあえずのベース部分のコンテナのサポートという印象だけど,それはかなりしっかりしている。MPlayer自体,以前は初心者には使うのが難しかったが,現在のバイナリはディスクイメージからコピーするだけですぐに使える。フィルタやコーデックの別途インストールが必要なPC環境より楽だ。MP4やAVIの再生もこなせるので,人によってはクイックタイムプレイヤーよりも便利なこともあるだろう。どんなコンテナでもサポートできるという最高の特色を持つクイックタイムだけど,実はMPEG4の標準コンテナという位置づけを得てしまったせいで,マトロスカやオッグ・メディアなどの新しいコンテナに対して,敵対する姿勢を示す可能性もある。アップルの度量が試される機会であるが,度量の狭いところをみせつけられたとしても,MPlayerがいてくれて一安心という状況になるやもしれない。なにはともあれ,MPlayer OS Xの開発陣に感謝したい。
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